6月18日 土 第一週
今年の夏休みに、プリンストン・イン・石川(PII)というプログラムに参加しています。一年分の日本語を八週間で勉強するので、とても集中しているに違いないです。毎日授業が3時間ある上に、宿題が4時間もかかります。でも、新しい文法と表現を使って文を作ったり、読み物の内容に対して自分の意見を説明したりしました。そして、授業の間に先生とクラスメートと話し合いながら、勉強した表現をたくさん練習できました。例えば、今週は「これから、外国語を学ぶ人は増えるか減るか」という話題についてクラスメートと話し合いました。授業の前に、作文を通してちゃんと考えておきたから、とても深いディスカッションをすることができました。そのように、会話と作文の能力がどんどん上達すると思います。
オンラインプログラムだと言っても、日本人と話したり、日本の文化を体験したりする機会がたくさんあります。特に3時間目の授業で大学生との交流会や文化に関するセミナー、ゲスト・レクチャーを行っています。例えば、今週のセミナーで「金沢のバーチャルツアー」を体験しました。金沢にいたガイドさんが近江町市場(おうみちょういちば)と黒門小路(くろもんこうじ)を歩きながら金沢の名産品や生活をズームで紹介してくれたということです。また、金沢大学の学生と「よく作っている料理」や「和食にあるネバネバしているもの」、「食べる時の礼儀」、「和食が健康的かどうか」などの話をしました。新しい表現と知らなかった料理の名前をたくさん学びました。金沢市に住んでいるホストファミリーとの交流会もありました。ホストファミリーはみんなブランティアーしてくださいました。つまり、外国人との交流に興味を持っている方なので、かなり話を広げることができました。例えば、一つのセッションで兼六園や日系スーパー、味噌煮込みうどん、中国の水餃子、七月に氷室饅頭が食べる習慣など色々話して、楽しかったです。そういう活動のおかげで、日本に行かなくてもまるで日本にいるみたいでした。
また、このプログラムは授業だけではなく、プロジェクトが二つあります。私たち三年生のプロジェクトは二つの交流会を担当するということです。一つ目は北陸大学の学生とPII学生(二年生と三年生全部)の英語交流会です。いい活動を行うために、クラスメートとLINEグループを作って、授業の外でコミュニケーションをしています。色々面白いアイデアが出てきたが、私の「アンダーカバー」というゲームを採用してくれて、嬉しかったです。
6月25日 土 第二週
先週末、病気になってしまいました。ですから、今週中ずっと体がだるいので、やる気が出てきません。でも、「中医学と食生活」という1分スピーチをしたり、サブリーダーとしてプロジェクトを推進したりして、達成感もありました。
セミナーで食育について勉強しました。日本の食育制度は子供の能力を伸ばすし、栄養学の知識を広げるから、色んなメリットがあると思います。特に、先生とクラスメートと一緒に食べることと児童が給食をサーブしたりテーブルを片付けたりすることはとても良い教育の機会なのではないでしょうか。また、食べ物に対する健康的な観念を伝えたら、肥満症や摂食障害などの社会問題も改善できると思います。
「扉」の勉強や中間試験、プロジェクトは全体的に順調でしたが、交流会で日本人の大学生と何を話せばいいか悩んだことがあります。PIIのオンライン交流会ではボランティアしてくれた日本人の人数に合わせて、グループにわけて20分くらい話します。20分の後に、パートナーが変わるということになっています。そして、今週の交流会で、日本人の大学生一人と二年生一人と話しました。でも、その二人は恥ずかしがり屋そうで、あまり話さなかったから、話が深くならなくて気詰まりな沈黙がたくさんありました。それから、私は今回、このような場合にどうすればいいか考えてみました。相手の意見を聞いたり、自分の経験を紹介したり、日本との同じところや違うところについて話したりすることができますね。そして、二年生はまだ複雑なことが日本語で話せないから、やさしい日本語で意見を伝えた方がいいかもしれません。来週の交流会で、もっと頑張ります。
7月2日 土 第三週
今週のテーマは「日本の歴史」でした。知らなかった単語と人の名前がたくさんあったので、かなり難しかったです。それから、研究室の仕事も忙しくなってきて、締め切りまでに宿題が提出できなかったこともあります。大変でしたが、日本の各時代の特徴や有名な人物など色々勉強しました。クラスメートにも韓国における女性解放運動とギリシャ軍事政権(ぐんじせいけん)のことを教えてもらって、面白かったです。私も「虎門の阿片焼却(しょうきゃく)」という中国で起こった歴史的な出来事を紹介しました。
今度のセミナーで落語を楽しめました。ホストの畑作先生は私が前に使った「Nakama」という教科書の著者です。演じてくれた柳家さん喬師匠も前に日本語のクラスで紹介してもらった人です。まず、畑作先生のレクチャーで江戸時代の時刻制度を学びました。昔の中国で似ているシステムが使われていたと思います。それから、さん喬師匠の上手な演技のおかげで、「時そば」という落語パフォーマンスを楽しめました。最後に、質問セッションで色んな面白いことを聞きました。たとえば、落語で声を変えてはいけないことを前に知りませんでした。また、師匠は落語の物語を数百個も知っていることを聞いて、びっくりしました。機会があれば、日本で生の落語を聞きたいです。
そして、私たちがリードした英語交流は大成功でした。みんな積極的に話して、面白いデイスカッションが出てきて、「アンダーカバー」を楽しめました。このプロジェクトに通して、授業の外でクラスメートと協力して仲良くなりました。また、活動の計画を説明するために先生たちにメールを送ったから、敬語の使い方も練習しました。
7月10日 日 第四週
期末試験の書く試験で満点を取りました!これでPIIの前半(JPN301J)が終わりました。今週も大変忙しくて、毎日宿題をギリギリ締め切りまでに提出しました。でも、1分スピーチで「中国で食べられていない中華料理」を紹介したり、自分で俳句を作ったり、ディスカッションをリードしたりして、充実しました。特に「教育」について「専攻によって学習方法が違うか」や「学校に行かないと学べないことがあるか」など深い話をして楽しかったです。なんか英語でディスカッションをする時、緊張しすぎて黙る傾向がある私は日本語か中国語の会話をうまく続けますね。
セミナーで能登の食文化を学びました。里山・里海(さとやま・さとうみ)のおかげで、食材が豊富で、農業と漁業が発達しているそうです。ビデオで見せてもらった農家のライフスタイルは夢みたいです。確かにその生活を毎日過ごしている人にとって、大変だったりつまらないことがありますが、私のような都市で住んでいる人の中で、農家生活に憧れている人が少なくないと思います。
来週からPIIの後半(JPN302J)が始まります。後半は教科書ではなく、「千と千尋の神隠し」などの面白い材料を使って勉強するので、楽しみにしています。
7月17日 日 第五週
PIIの後半が始まりました。教科書以外の学習材を使い始めました。まず「千と千尋」を八つの部分に分けて勉強することになりました。「千と千尋」を勉強する日には自分でビデオと文法ノート、絵本で予習してから宿題を出して授業を取っています。文法と内容の質問だけではなく、映画の場面を要約する宿題もあります。大変時間がかかって、時々仕事をサボって宿題をしたことがあります。でも、作文にいい練習だと思います。また、一つの授業で「生中継」という聴解の参考書で「許可」の表現を勉強しました。この参考書は全部生の日本語なので、難しいですが本当に役に立つと思います。
今週のセミナーで裏千家ニューヨーク出張所のフィリップ・ハファティーさんが懐石料理を詳細に紹介してくださいました。一番印象に残ったのは懐石料理の季節感です。夏には冬瓜のような清涼感がある材料を使って、冬には西京味噌のようなもっと甘くて人の心を温める料理が入ります。やはり日本人が自然と季節を大切にしているのですね。また、茶道はどんな視点でも面白いことが見えますね。生物学の学生として考えると、抹茶の栽培と複雑な味が興味深いです。他には、茶道の長い歴史や宗教、ビジネスなどについてもいろんな話せることがあります。
それから、金沢星稜大学女子短期大学部の皆さんとの交流会では、金沢にあるいろいろな洋菓子のお店を紹介してもらいました。特に「クロネコジャック」という素敵なお店の木苺味のチョコレートを食べてみたいです。「FRAN・DORE」というお店の「絹ごしシュークリーム」も美味しそうです。中国のミルクティーの店でも絹ごし豆腐をミルクティーによく入れるから、興味があります。もし金沢に行ったら、その二つのところを訪れたいと思います。
7月24日 日 第六週
今週は初めてオフィスアワーに行きました。先生と話しながら、子音などの自分の弱点に気づきました。これからもっとオフィスアワーをサインアップするつもりです。
1分スピーチで摂食障害について発表しました。面白いテーマだと思ったが、発表した後のQ&Aセッションでクラスメートがあまり質問やコメントをしてくれませんでした。「何か質問がありましか」と聞いたら、「何もわかりませんでした」と言われました。確かに今までの発表でたくさんジャーゴンと漢字語を使ってきて観衆が分かるかどうか考えませんでしたね。私は資料を調べておいたから自分が話した内容がよく分かりますが、クラスメートにとっては初めて聞いたことなので理解しにくかったですね。今回は気をつけてもっと優しい言葉を使います。
授業で「千と千尋」の湯婆婆はどうして働きたい人に仕事をやらなければいけないかや、資本主義と民主主義、共産主義と考え方など難しい質問を考えて話しました。ディスカッションのセッションも面白かったです。「科学技術の進歩によって人間が得たものと失うものが何か」と「科学技術は人を幸せにするか」という話をしました。また、星新一のショートショートをもう一つ読みました。「ささやき」という作品を二つの部分を分けて、前半を読んでから自分で後半を作ってみました。それで、本当の後半を読みました。私はフィクションを作るのが苦手なので、この宿題だけ3時間もかかりました。大変でした。でも、やっと作り終わった時達成感がありました。
セミナーでまた畑作先生によるレクチャーを受けました。今度のテーマは「食文化とメディア」でした。日本は食べ物を題材にした漫画の発祥地です。「扉」の著者が書いたように、日本の文化に他の国から輸入したものが多いのは事実だが今の日本が独自の文化を海外に輸出しているのは確かなのようです。畑作先生が紹介した古い作品の中には本当に読んだのは「深夜食堂」だけです。それと「中華一番」、「孤独のグルメ」は中国でも人気が高いので聞いたことがあります。他の作品をほとんど知らなかったが、セミナーを聞いて興味が出てきました。「美味しんぼ」と「もやしもん」、「タンポポ」、「武士の献立」を見てみたいです。面白い話だけでなく、食文化に関わる社会問題、調理方法、発酵、日本の文化と歴史など色々な知識を含めるようです。また、クラスメートが紹介した「きのう何食べた?」という新しい漫画も面白そうなので、読みたいです。
今回の大学生交流会で日本人の話し相手とLINEを交換して嬉しかったです。PIIの後も交流を続けてみたいです。今までの交流を考えて、私は会話がうまく流れるために話し相手に興味を持つことと自分が言いたいことをすぐ伝えることは大切だと思います。確かに言語の能力も必要ですが、どのようにテキストやLINE電話で同い年の日本人と交流するか考えました。ずっと前から気づいたのは日本語の先生じゃない日本人が私の話の間違いを指摘しないということです。確かにそれは先生じゃない母語者にとって話の流れに影響するし、大変なタスクです。なので、普通の日本人との交流に通しては、完璧な日本語が話せるようになるということではなく、話す自信を伸ばしたり、友達を作ったりすることを目指した方がいいと思います。また、相手の話し方に気をつけて、新しい表現をすぐ使ってみて、身につけるというのはいい勉強方法ではないかと思います。
一人のクラスメートが退出してしまいました。とても面白くて頭がいい人なので、もっと話し合いたかったのに。確かにPIIの後半は前半に比べてもっと集中していると思います。特に今週はたくさん学んだし、中間試験もあったから大変でした。私も宿題の締め切りの延長を何度もお願いしました。でも、後二週間だけ残るので、頑張ります。
7月30日 土 第七週
前に買った「めしあがれ」を使いました。このプログラムで使うのを知らなかったが、買ってよかったです。この本の中で「お箸」と「食文化と価値観」二つの文章を勉強しました。「食の禁忌」という別添の資料も読みました。授業で日本の捕鯨の歴史、自分の育った文化での食のタブー、食に関する倫理観と価値観が恣意的かどうか色々話し合って、いい勉強になりました。そして、先週書いた「ささやき後半」の作文を読んで発表しました。みんなの作品を聞いて星新一のオリジナル・バーションと比べて面白かったです。また、「生中継」で「文句」の表現をたくさん学びました。
「受け継いできた食文化」のディスカッションをリードしました。最初は緊張しましたが、今までリードする経験が何度もあったから、少しずつ上手になりました。クラスメートのアイディアを聞いたら、言い換えたり、まとめだりしました。そして、よく賛成したり、反対したりコメントをしました。時々自分の経験もシェアしました。このように話をどんどん広げられますね。
言及しなかったが、第五週から二つ目のプロジェクトをしてきました。2年生と一緒の「まとめの会」のために準備しています。今回の活動は今までPIIで勉強したことについてのジェパディーというゲームにしました。私の役割はジェパディーの内容を改訂することとオンライン・ジェパディーを作ることです。それで、来週のまとめの会でジェパディーをリードします。
8月6日 土 第八週
八週間の勉強が昨日終わりました。最後の一週間も色々あって充実しました。「千と千尋」についてのディスカッションはとても深くなりました。例えば、「宮崎監督は千尋が電車に乗っている場面で何を伝えたいですか」や「千尋はこの物語に通して本当に成長しましたか」、「千尋が男の子だったらこの話は作れないと思いますか」などクラスメートと一緒に考えました。前に映画をもう三回みましたが、今回は新しいアイディアが出ました。そして、「生中継」で感想を表す表現をたくさん聞き取って学びました。最後にとても難しかった期末試験を受けて、自分のよく間違えた複合動詞に気がつきました。
今度のセミナーは「紙切り」でした。日本で紙切りが芸能として演じられていることは知りませんでした。紙切りは一人で真剣にしなければならないことだと思いましたが、二楽師匠が説明したり冗談を言ったりしながら紙切りが作るパフォーマンスを見て、驚きました。紙切りという芸能は紙を上手に切る技術だけではなく、観客を楽しませるスキルも必要ですよね。素晴らしいですね。そして、師匠が私のリクエスト「初恋」を受けてくださって、最高でした。本当にプレゼントになれるかどうか分かりませんが、その作品をもらえば、ぜひ大切にして壁にかけます!
最後の交流会で初めて日本人の高校生と話して、面白かったです。生徒たちは大学生とホストファミリーに比べて自分の日本語をあまりコントロールしなかったです。生の日本語は本当に速くて教科書にない表現もいっぱいあったし、20%しか分からなかったこともあります。どんな言語でも年齢によって違いがあると思います。私は高校生の時初めてアメリカに来た時も先生の話は分かりましたが、同い年の学生たちの英語はなかなか聞き取れませんでした。たぶんいつも教科書で標準的で「正しい」英語を勉強したから、若者がよく使っている表現と話す速さになれなかったからです。高校生と話した後、自分の日本語のレベルを見直しました。自信を失ったというわけではありませんが、これから教科書だけではなく、ドラマやニュース、アニメ、ユーチューブ、バラエティ番組などに通して、いろいろな表現を身につけるように頑張ると決心しました。聞く練習もたくさんするつもりです。難しかったが、私は相槌を打ったり、質問をしたり、自分の経験をシェアしたりしながら会話を続けました。理系と文系の制度や正岡子規(まさおかしき)によって作られた俳句を紹介してもらって勉強になりました。
そして、私たちが行った「まとめの会」は成功でした。二年生と一緒にPIIの経験をまとめるディスカッションをしたり、ゲームで楽しんだりしたから、嬉しかったです。
PIIでは大変なこともありましたが、良い時間を過ごして楽しかったです。終わったら、少し心が空っぽになりました。今週の一つの授業でPIIを表す漢字を考えました。私は「幸せ」の「幸」を選びました。PIIに通して、日本人と話たり日本の文化を勉強したりすることができました。それに、日本語の能力だけではなく、ディスカッションや協力、イベントの開催などいろんな能力が伸びました。そして、日本人と他の学習者と友達を作って嬉しかったです。大切な思い出になりました。PIIに参加できて本当に恵まれています。